今日の塾の授業前に質問してきた中1の子が、
「先生!効率的に勉強したいんです。なんとかならないっすか?」と言ってきました。
僕はこの言葉を聞くたびに、
「すみません。効率よくお金持ちになる方法ってありますか?」
「効率よく出世する方法ありますか?」
と言っているように聞こえてなりません。
「あるよ。効率よく勉強する方法は、早く勉強をスタートし、形だけやったふりや、答えを写したりせず、本当に理解する勉強を誰よりも早く始め、誰よりも長くたくさんすることだよ。
昨日には戻れないなら、
今日が人生のスタート。明日に延ばせばそれだけ、結果は後になるので効率悪い。今日、先生に質問できる教室で最後まで勉強していこか」
と言いました。
その子は「いやいや先生そういうことじゃなくて、効率よく(楽して)結果出したいんです」とのこと。
塾ではこれを「青い鳥症候群」と呼び、ありもしない青い鳥を探してフラフラとし、人生の大切な時間を浪費する生徒のことを言います。
以前も言いましたが、効率化の鍵は「スピード」です。
あらゆることの(全てではありません)第一段階では、スピードがあれば勝てると僕は思っています。スポーツも楽器の演奏も、仕事もです。
スピードを付ける方法はただ一つです。
「スピードを意識してやるだけです」
スピードがないのは、数こなしをしていない証拠。
人の数倍やっている人は早い。そして効率的に物事をこなします。
時間を長くやれば良いっていう事じゃないですよ=いくら(量を)数倍やっても、時間も数倍かかっていたら効率化のトレーニングになりません。
同じ時間で早く仕上げることを意識して毎日を過ごす。
明日やろうかな。。。。じゃなくて今終わらす。
今覚える。
今仕上げる。
今電話(勉強)して終わらせる。
僕はよく、「同じ時間をもらえたら、他の人に勝つ自信がある」と言いますが、本当は、当然ぼろ負けする分野もあります。
しかし、効率化を目指した時から、この言葉を使っています。
効率的に物事をこなせる人=僕の中では、同じ時間を与えられたら早く結果が出せる人。仕上げる人。精度が高い人です。「勝てる」と言っておきながら、勝てないと恥ずかしいので必死に頑張ります。
そして僕は、数こなしをしていなくて「効率的」と言ってくる生徒を信用していません。(君はやっていないだけ。まずはやろかと言います)
反対に、死ぬほど量をこなしているのに、効率的でない生徒には、むちゃくちゃ優しいです。
可哀想すぎる。。。。
努力が報われないなんて虚しすぎる。
そんな子をなんとかするのが塾の仕事だ。
そう思って、本当にどこが無駄なのか、効率化を探ります。
今日聞いてきた中1の子は、残念ですが、僕からすると「量が足りない、話にならない、一緒に塾でがんばろか」という判断でした。効率化の前に、42.195キロ走れるだけの学習体力をつけようか。