学びを結果に変える究極のノート術1日目
5感動ノートを使いこなせれば、学習効果は何倍も上がります。
そんな5感動ノートの指導を始めたきっかけは、学力に関するある事に気づいたことがきっかけでした。
学力が低い、あるいは、学習に何らかの問題がある生徒さんの多くは、
「ノートを書くことが遅い」
「ノートを持ってきていないか、ノートに書いたことを利用して学習を進めるような学習姿勢が整っていない」の2点が特にひどい状態でした。
■ノートを書くことが遅い
こちらは、大きく「暗記力」が影響している場合が多いです。
黒板(もしくはホワイトボード)に書かれている内容を、ノートに書き写す際、一時的に頭の中に覚えた内容をノートに書き写します。この暗記力が弱いと、一度に覚えられる容量が少ないため、黒板とノートの間を頭が行ったり来たりする回数が多くなります。細切れで書き写しているような感じなので時間がかかります。一方暗記力が高い子は、一度に覚えられる許容量が大きいため、頭の行き来が少なく、早い時間で書き写すことができます。
※子供の暗記力を調べるためには、教室でノートを書きうつす子供の頭が、何回黒板とノートの間を行き来するかを数えれば一目瞭然であり、その回数が多ければ多いほど「一度に覚えられる許容量が少ない」という一つの目安になります(村山は授業ごとに確認しています)。
ノートに書き写す時間が遅い子は、書き写している途中で先生の説明や解説が始まります。必然、ノートを書きながら説明を聞くという事になってしまいます(弊社進学塾学志館では、「ノートを取る時間は後でとるし、充分書けるから、今は説明を聞く事に集中しよう」と言いますが、学力的に低い生徒さんの多くは、その約束を守らずノートを取りながら説明を聞くケースが多いようです=学力の伸びが鈍化します)
この状態では、先生の説明もしっかりと入ってこず、理解度も低いという行動になってしまいます。
・暗記力が低いと、ノートに書き写した内容の誤字脱字も多くなります。
学志館でも、学期はじめの比較的時間がある時期にノートチェックを行いますが、学力が低いお子様は、「先生が書いたホワイトボードの内容すら、ちゃんと書き写せない」という状態が多発します。まずは、正確に書き写せるようになりましょう。
■ノートを持ってきていないか、ノートに書いたことを利用して学習を進めるような学習姿勢が整っていない。
多くの生徒さんが、「ノートをとることが目的」となってしまっており、「学力を上げるためにノートを利用する」という視点が抜け落ちています。もちろん、ノートを書く事だけでも「書いて、その場で覚える」「書く事=視覚化することで頭を整理する」という利点が既にあり、それ自体は否定されるべきことでありません。
しかし、人は忘れるものであり、忘れないために、或いは忘れた時に「あれってどうやったっけ?」という事を、ノートを見れば再現できる(再び、形にすることができる)という事のために本来ノートをとっていると学志館では考えます。(受け身の姿勢でノートをただとっているという行動から一歩進んで、「とったこのノートは、後でどう利用できるか?」を考えられるようになれば、学びを結果に変えることができるようになります)
であるなら、①再現できるノートになっている②忘れてしまった時に授業用ノートを利用する、或いは、その時に使いやすいノートになっていることが重要になります。
学びを結果に変える究極のノート術1日目(まとめ)
- スピード重視!先生の説明までにノートは書き終わらせる。
少々字が汚くてもスピード重視です。小学校や塾の先生側の基本ルールとして8割の生徒が書き終わったら解説に入るというものがあります。上位8割に入るスピードを持った上で、できるだけきれいで読める字で書かれたノートを目指しましょう。
間違っても「きれいさ、丁寧さ」重視で、間に合わないという事があってはいけません。まずは「スピード重視で先生の解説が始まるまでに書き終わる!」と意識することが重要なのです。(ただし再現性のある最低限の「見てわかる」ノートでないと意味がありません。頑張りましょう)
- 書き写せない場合は「負けを認める」
学習に問題を抱えている生徒さんの多くが「負けっぷりが悪い」。それは、「書けていない人は、後で書く時間があるから今は解説を聞きなさい」と先生から指示されているにもかかわらず負けを認めず「書き続ける」ことで、大切な説明が聞けず学力の低下を招いているという事です。(「少々最初の説明を聞かなくてもわかるし」あるいは、「書きながらでも聞けるし。。。」と思っていることが問題なのです。1つのことに集中する。できていない人があれもこれも手を出してできるようになるとは思えません。できていない時は一つのことにしぼる。まずは一つの事をできるようにすることが重要です。それができれば学びを結果に変えることができます。
・後で書き写す
・「先生、後で書き写したいので、この内容を消さないでもらえますか?」と依頼する。
・後で、書き写せている友達に「見せて」と依頼し、お友達からノートを貸してもらえるような関係を維持できている事が望ましいし、逆に、良くしてくれている友達に対して、自分は何をしてあげられるのだろうかと考え、自分の得意なことでお友達との関係が良いものになる努力をすべきである。この場合は、授業外の休憩時間などでノートを書き写すことになるが、こうした事をしっかりとできる生徒さんが「学びを志している」人です。学びを結果に変えることができるようになります。
「時間内に書き写そうと努力する」
「書き写せないのなら、負けを認めて、次の指示に従う。間違ってもあれもこれもしようとしない」
「後でノートを書き写すことができる方法がいくらでもあるのに、意固地になって、目の前にある学習のチャンスをつぶさない」
まずは、この事が守れるようになりましょう。
意識すれば、それが習慣になります。習慣になれば、毎日歯をみがくように、苦も無くその行動がとれるようになります。そして、「学びを結果に変える」行動をとり続ければ、必ず結果を変える!ことができます。
小さなことの積み重ねが勝負を分けます。頑張ろうね。
そして人は、なかなか「変わる事・変える事」ができません。それを村山が支えていきますし、学志館の先生たちが指導していきますね。よろしくお願いいたします。