村山は、塾の仕事をする前に営業職を経験しています。22歳から27歳ぐらいまでの頃です。
((元々は学校の先生になりたかったのですが)先生になるにあたり、社会の事も知らずに「お前ら社会に出たらな」と言うような先生になりたくなかったので、社会経験を積んでから学校の先生になろう!と決めました。また、一般的な社会経験と言えば、企業勤めでしょうし、その中でも、もっとも「なりたくない営業職」を経験しておくべきと思い働きました。そしてその後、学校の先生になる前に働いた塾が天職となりました)
その際、社長と一緒に仕事をしたのですが、
最初に教わったことが、
「村山君、いいですか。仕事ができるようになるためにはスピードです。あれこれ言う前に、その場でできる事をする人は仕事ができる人。口ばっかりで行動が伴わず、時間がかかる人が、仕事ができない人です」と言われました。
社長は、人生経験も豊富だし、仕事もわかっているから「早い」んだろ?新人の僕にはなかなか難しいのではないかと、どこかで思っていたのでしょう。
「社長!○○の件、どうしましょう」
質問した僕に、社長はその場で電話して、相手から回答を得ました。
「こういう事です。自分で、その場でできる事を、即座に行わない人が仕事ができない人。仕事の中身のできるできないを言っているのではないよ。できることがあって、自分でやろうと思えばできる事なのに、やらない人、やれない人が仕事ができない人。君はまだ若いから大丈夫。でもね、意識して、今できる事はその場で済ますというのが、仕事のできる人への第一歩ですね」
それから僕は、その場でできる事を可能な限り、その場で済ますよう心掛けています。
もちろん人間なので、忘れたり、していない時もあります。
しかし、あーだこーだと言っている間に、電話したり、相手に聞いてしまったり、その場で調べたりして「やってしまえばいいやん」と思っています。仕事ができる人に近づきたい。そうなりたいという思いで日々仕事に取り組んでいます。
塾で子供たちを教えていますが、
勉強が苦手な子は、「おそい」です。その場で書かないです。後回しにして忘れます。そして、「できないのじゃなくて、やっていないだけ」という場合が多いです。
その場でできる事を、すぐにやる。
それだけで、(勉強・仕事が)「できる人」への第一歩を歩むことになると思います。